2010年07月14日

それを誰が嘲ることができるだろうか

向日葵が咲いていた。
七月としては寒い陽気の中、明るく脆く。

向くべき陽などどこにも在らず、風雨にさらされ頭を垂れる。
高くそびえたその花は、よく見れば今にも折れそうなほど細い身体で支えられていた。

未だ、梅雨は明けない。
まだ夏は準備中。

だというのにその花は、我先にと、途方もない意志を持ち、苦節を乗り越え夢を見る。
あと一月待てば、吸い込まれるような陽を向いて、堂々と大輪を咲かせただろう。
それでも。


向日葵が咲いていた。
陰る陽射しに、所在無さげに下を向いて。

向日葵が咲いていた。
折れそうな身体を、懸命に支えながら。

向日葵が咲いていた。
苦難を承知で切り開いた、自分の未知を歩くために。

向日葵が咲いていた。
その言葉が、すぐに過去へと変わっても。

向日葵が咲いていた。
そう、間違いなくそこには。

向日葵は、咲いていた。 
posted by masashi32000 at 09:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ケセラ的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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